作文は読み直しが大切!文章を書いたら推敲しましょう

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書いた文の推敲、していますか?

推敲、というと難しいですが、要するに見直しです。自分の書いた文章、しっかり読み直していますか?

私の作文教室に初めて来る生徒の中で、提出する前にしっかり見直す方は大体30%です。ほとんどの方は見直しをしません。
特に小学生はほとんど読み直しをしません。中学生になると読み直す確率は上がって、大人の方は半分ぐらいが読み直しをしてから私に提出してくれます。

それでも半分!
半数の方は、見直しをしないのが現状です。
そしてそんな方の文章には、誤字・脱字が多く、主語や目的語が抜けがちで、1文がダラダラと続いていて、読みにくいことがほとんどです。

そんな生徒さんには「必ず読み直しをしてから文章を提出してください」と口すっぱく言っています。
たかが読み直し。されど読み直し。
読み直しをするだけで、文章のレベルは一気に上がります。

今回はそんな「推敲(読み直し)」のやり方についてお話します。

推敲する時にチェックするポイント

推敲というと、知識のある人が赤ペンを持って行うというイメージがあるかもしれません。が、ここでの推敲は「読み直し」です。
自分の文章が読めるか?を確認しながら読むことを指します。難しい知識は必要ありません。

では、どんなことを確認しながら読み直しをすればいいのでしょう。
TAMA作文教室では、レベルによって指示する内容が違いますが、大きく分けると以下のことを確認するよう指導しています。

  • 誤字・脱字
  • 「です・ます」/「だ・である」の統一
  • 長すぎる文がないか
  • 【中級者向け】主語と述語の抜けはないか
  • 【上級者向け】関係のない話をしていないか

では、1つずつ見ていきましょう。

誤字・脱字

まず、提出する際に必ず確認して欲しいのがこれです。
手書きで文章を書いた場合は、漢字や送り仮名の間違いに注意が必要です。不安な場合は、携帯やパソコン、辞書などで調べて、なるべく正しく書くようにしてください。
パソコンで文字を打った場合は、変換間違いが多くなります。読み直しをする時には変換間違いがないかをしっかりチェックしてください。ワードなどのソフトを使って、文章の間違いを調べるのも一つの手です。

とは言え、何度見直しても気付かない間違いもあるでしょう。
きっとこのブログにも、私の気付いていない誤字脱字がたんまりあるかと…。
1度丁寧に見直したら、思い切って他の人に見てもらってください。自分では気付かない間違いも、他人が読むとすぐに見つけてくれるものです。

「です・ます」/「だ・である」の統一

文章や作文があまり得意ではなかったり、書き慣れていない方は要注意です。
文章には、常体と呼ばれる文体と、敬体と呼ばれる文体があります。

常体は「だ・である」といった文末になる、言い切りの形の文章。敬体は「です・ます」といった文末になる、ていねいな形の文章です。どちらが良い・悪いはありませんので、TPOや好みに合わせて使えば大丈夫です。
が、混ぜるのはNGです。どちらかで統一しておきましょう。

長すぎる文がないか

文章を書く時、どうしても一文が長くなってしまう方がいます。特に文章の内容を考えながら手を動かして書いている人は、どうしても長くなってしまう傾向があります。

しかし文章が長いと、主語と述語の対応が取りづらく、ちぐはぐな文になってしまう危険性が高くなります。ちぐはぐな文は読みづらい上、誤解を生む文章となってしまうこともあります。

一文は短く、スッキリと。
もし長い文を見つけたら、途中で句点(。)を打つことができないかを考えてみるようにしましょう。

【中級者向け】主語と目的語の抜けはないか

上記3つがサクサク確認できるようになったら、主語と目的語を気にしてみましょう。

日本語の文章には、主語のない文章が多くあります。日本語のルールとして、主語の省略が認められているので、なくても構いません。
しかし、主語がない文章の中には、読みにくい文章が多いのも事実です。
主語いるかな?いらないかな?と悩んだら、とりあえず付けておくと誤読が防げます。

目的語は「〜を」「〜に」にあたる部分です。
目的語がない文章を読むと、急に場面が飛んでしまったり、急に話が変わったように見えてしまい、読み手を混乱させてしまいます。
最初はたくさん目的語を入れるようにした方が無難です。どんどん入れていきましょう。
読み直して「くどいな」と思ったら削る、ぐらいの気持ちで書くと、読み手に優しい文になります。

【上級者向け】関係のない話をしていないか

細かい文のあれこれを確認することができたら、自分が書いた文章を通じて言いたかったこと・伝えたかったことが何だったのか思い出してみてください。
その上で、文章をもう一度読み直してみましょう。
自分が伝えたかったことと関係のない話をしている部分はありませんか?

関係のない話は思い切って消してしまった方が、文章の完成度は上がります。
ともあれ、文字数制限があると消すに消せなかったり、逆に何を消せばいいのかわからないこともあるでしょう。
自分が確信を持ったものだけ直すことができればOKです。

推敲するだけで上手な文へレベルアップ

文章初心者が行うべき推敲・読み直しについてお話してきました。
文章のプロであればもっと多くのことについて考える必要があるかもしれませんが、日常で使う文章であればこれだけでOKです。
作文に限らず、メールやSNSの文章も読み直す癖をつけてみてください。
それだけでキレイな文章を書くことができるようになりますよ。

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